吉原理恵子著「間の楔」は発表から30年以上を経ても、尚も読者を魅了する名作。
※年号にすると 昭和→平成→令和に至り、改めて感じる凄み。
私が「間の楔」(単行本版)の初読みは中学時代です(リアタイ世代ではありません)。
「間の楔」の舞台は人間が機械に支配された遠い未来の惑星。冷酷無慈悲な支配者たるスーパーコンピューターと配下の人工体エリート達・・・。
この設定で私が真っ先に思い浮かんだのがハリウッド制作の某SFアクション映画(シリーズもの)でした。
その某映画を初めて観たのは小学校低学年時で、何故かpart2をpart1より先に観ました。その冒頭シーンの衝撃は今でもはっきりと覚えています。
メインキャラ(女性)のナレーションと共に映し出されるのは、AI率いる機械軍が引き起こした最終戦争で人類の大半が死滅した近未来風景。既に白骨化した夥しい亡骸が、そこら中に積み上がっています。映画の場面は頭蓋骨の一つが突如、機械軍のアンドロイド兵に踏み砕かれたことを皮切りに機械軍と人類軍の激しい戦闘シーンへと流れていきます。当時は映画でCGが本格的に使われ始めた時期に当たり、その映像のリアルさも相まって機械達が人骨をまるで枯葉や砂利のように音を立てて踏みにじる様は、まさに機械の冷酷無慈悲さを表す象徴的場面として私の脳裏に焼き付きました。
注)実際の某映画に登場するアンドロイド兵は武器を含め、全身がメタリックシルバーに輝くカッコいいビジュアルです!野戦用は骨格が露出していますが、敵(人類)基地侵入や要人暗殺の際は全身を人工皮膚で覆い人間と見分けがつかない姿になります。
私は「間の楔」で描かれる機械により管理された惑星、そこで人類が様々な形で搾取され蹂躙されるディストピア設定の数々を読む度に、上記の某映画の場面が脳裏に浮かびました(ただ人類軍も戦闘中なので足元に散らばる、かつての同胞達の存在に頓着してはいられない状況なのですが)。
・・・「間の楔」を某映画と結びつけるのは少し無理感があるかもしれませんが、ホントにコレが私の初読み時の率直なイメージだったんです。
(;^ω^)
今でも
機械→冷酷無慈悲→某映画の冒頭シーン
の順で連想してしまいます。
では、まだまだ語りきれてはいないのですが文章がこれ以上どうしても纏まらないので今回はここで終えます。続きが次回になるかは分かりませんが、いつかキチンと語れたら、と思います。
(-_-;)
<あとがき>
今回は某映画のワンシーンを「いらすとや」さんで表現する無謀な挑戦をしてみました。先ず文才が無いので恐らく文章だけでは分かりづらく、かと言って画才が無いので自分で絵を描くわけにもいきません。その上、PCオンチでWindows標準搭載の「ペイント3D」をメインに、画像加工アプリ「PicCollage」を少し使って悪戦苦闘した結果が上記通りです。自分のイメージを文章や絵で的確にアウトプット出来る人が心底羨ましいです。
"(-""-)"
あと余談ですが私がこの記事を書いているのは2023年2月です。ちょうど一年前の2022年2月に世界を震撼させた歴史的大事件が起こりました。私は” 機械の冷酷無慈悲さ”を述べましたが、現実世界で日々明らかになっているのは”人間の冷酷無慈悲さ"です。人間が人間に対し行った人倫に悖る行為の数々。この記事を書く為に某映画の冒頭シーンを観返した時に2022年1月ならば恐らく完全にエンタメとして観ることが出来た戦闘シーンを今はそう観れない自分がいます。