しーくれっとハムのひとりごと

ROM専が時折もらす独り言です。

みつげつ

吉原理恵子著「間の楔」は発表から30年以上を経ても、尚も読者を魅了する名作。

※年号にすると 昭和→平成→令和に至り、改めて感じる凄み。

前記事「おおらかな」の続きです。

secretham.hatenablog.com

90年代に数多く生まれた「間の楔」二次創作同人誌と、それらを再録し商業出版された間の楔」同人誌ワールドシリーズ。本家本元の挿絵やカラーを描いた道原かつみさんが三冊とも表紙やピンナップを手掛けています。中でも「イアソン&リキ きせかえ人形」は垂涎モノです。

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それから「BLONDY イアソン&ラウール」も見逃せません。
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更に圧巻なのが三冊ともにピンナップの裏側等に「間の楔」の同人誌の表紙がびっしりと掲載されています。ただ第一弾のキャッチフレーズが

楔だヨ!全員集合なのが何気に笑えました。

(((>∇<)))キャハハッ

因みに元ネタとなった伝説の番組が最終回を迎えたのは1985年ですが同人誌ワールド第一弾が出版されたのは1992年です。何故このフレーズ?何故か気になります(笑)。ついでに第三弾のキャッチフレーズはOVA旧版のイアソンの台詞の引用です。

『まだだ。まだ・・・・・・足りない・・・・・・』一気に耽美路線です。

(///∇//)イヤン

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本家本元「間の楔」出版元が多くの二次創作誕生を誇らしく思っていたことが伝わってきます。”模倣は最大の賛辞”の格言がピッタリです。色々と寛容な時代であったと感じます。この商業BLと同人BLの密接な繋がりは蜜月と呼べるのではないでしょうか。

(*^^*)

今回はここまでにしておきます。

 

<あとがき>

追憶沼から抜けきれないせいか未だに迷走しています(泣)。必死に?記事のネタ探しをする中で久々に読み返した間の楔」同人誌ワールド。それをネタに前回は時代の大らかさ(同人作家の個人情報を堂々と公開!)、今回は時代の寛容さ(模倣は最大の賛辞)を書いてみました。ただこれは前回のあとがきに書いたのですが、当時(昭和~平成)と現在(令和)ではBLを巡る状況はかなり違います。もしかすると今は過渡期かもしれません。それでもBLが本来持つ大らかさと寛容さを失って欲しくないとイチROM専ながら願っています。

注)記事内容は全て私の個人的見解等です。正確性は担保できませんのであしからず。