しーくれっとハムのひとりごと

ROM専が時折もらす独り言です。

みつげつ

吉原理恵子著「間の楔」は発表から30年以上を経ても、尚も読者を魅了する名作。

※年号にすると 昭和→平成→令和に至り、改めて感じる凄み。

前記事「おおらかな」の続きです。

secretham.hatenablog.com

90年代に数多く生まれた「間の楔」二次創作同人誌と、それらを再録し商業出版された間の楔」同人誌ワールドシリーズ。本家本元の挿絵やカラーを描いた道原かつみさんが三冊とも表紙やピンナップを手掛けています。中でも「イアソン&リキ きせかえ人形」は垂涎モノです。

(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)

それから「BLONDY イアソン&ラウール」も見逃せません。
f:id:secretham:20240331010715j:image

更に圧巻なのが三冊ともにピンナップの裏側等に「間の楔」の同人誌の表紙がびっしりと掲載されています。ただ第一弾のキャッチフレーズが

楔だヨ!全員集合なのが何気に笑えました。

(((>∇<)))キャハハッ

因みに元ネタとなった伝説の番組が最終回を迎えたのは1985年ですが同人誌ワールド第一弾が出版されたのは1992年です。何故このフレーズ?何故か気になります(笑)。ついでに第三弾のキャッチフレーズはOVA旧版のイアソンの台詞の引用です。

『まだだ。まだ・・・・・・足りない・・・・・・』一気に耽美路線です。

(///∇//)イヤン

f:id:secretham:20240331131729j:image
本家本元「間の楔」出版元が多くの二次創作誕生を誇らしく思っていたことが伝わってきます。”模倣は最大の賛辞”の格言がピッタリです。色々と寛容な時代であったと感じます。この商業BLと同人BLの密接な繋がりは蜜月と呼べるのではないでしょうか。

(*^^*)

今回はここまでにしておきます。

 

<あとがき>

追憶沼から抜けきれないせいか未だに迷走しています(泣)。必死に?記事のネタ探しをする中で久々に読み返した間の楔」同人誌ワールド。それをネタに前回は時代の大らかさ(同人作家の個人情報を堂々と公開!)、今回は時代の寛容さ(模倣は最大の賛辞)を書いてみました。ただこれは前回のあとがきに書いたのですが、当時(昭和~平成)と現在(令和)ではBLを巡る状況はかなり違います。もしかすると今は過渡期かもしれません。それでもBLが本来持つ大らかさと寛容さを失って欲しくないとイチROM専ながら願っています。

注)記事内容は全て私の個人的見解等です。正確性は担保できませんのであしからず。

 

 

おおらかな

吉原理恵子著「間の楔」は発表から30年以上を経ても、尚も読者を魅了する名作。

※年号にすると 昭和→平成→令和に至り、改めて感じる凄み。

前記事「すてい・ほーむ」の続きを書いていましたが、体調不良気味であったり再び追憶沼に引き込まれそうになったり(汗)で放置状態でした。ようやく筆不精の重い腰を上げたものの(笑)、今度は記事自体がタイトルを含めて何故か気に入らなくなりました。その為、記事そのものを全て書き換えました。ただ詰んでボツにした訳ではありません。別記事にする予定ではあります(多分)。

 

私が吉原理恵子著「間の楔」を初めて読んだのは中学時代です。その二次創作が多数存在することを知ったのは大人になってからです。そのキッカケも作品の感想や考察等が知りたくてググってpixivに辿り着いて・・・です。それらを読み始めてからの私の沼の深さは本家本元「間の楔」に勝るとも劣りません(激押しの作家さんもいます)。

今回は「間の楔」の二次創作について書いていきます。

二次創作自体はpixivよりずっと以前から存在します。90年代はメディアミックス化(OVA旧版)もあってか数多く同人誌(本)が生まれました。

中でも特筆すべきが間の楔」同人誌ワールドです。


f:id:secretham:20240330140429j:image

掲載誌Juneが増刊号の形で2冊、単行本の形で1冊と計3冊も出版されました。

「はじめてのBL展」関連のブログ記事「じゃないの?」に書いた

・同人誌再録中心の商業アンソロジー多数発行

に当たるものと思われます。

※詳しくはこちらから(*^-^*)

secretham.hatenablog.com

先ず内容について少し述べてみます。三冊とも漫画もしくは小説で描かれた二次創作が掲載(再録)されています。例えば本家本元(単行本版)の幕間的なもの、または設定を少しor大きく変えたものやシチュパロ等です。シリアスからギャグまで幅広い内容です。その他には読者アンケートや感想コーナーがあり、そこから90年代当時の雰囲気やファンの熱気が感じられました。

次に現在の入手状況について。三冊ともプレミアが付いていますが、単行本の第3弾は比較的安価で手に入りやすいです。しかしJune増刊号の雑誌2冊は希少品の為、非常に高価です。

※「駿河屋」「まんだらけ」「メルカリ」「Yahoo!オークション」のサイトで確認しました。

最後に当時の個人情報の扱いについて(一番驚きました)。収録作品の作者の個人情報(住所氏名電話番号)が堂々と載っています。作者個々の同人誌通販の為ですが、良くも悪くも個人情報への認識が大らかな時代を感じさせてくれました(汗)。

∑(=゚ω゚=;) マジ!?

個人情報保護法成立は平成15年(2003年)5月制定、平成17年(2005年)4月に全面施行

 

<あとがき>

記事のタイトル通り大らかな時代。恐らく個人情報だけではなかったと思います。コミックマーケット(通称コミケ)発の同人ブーム、人気漫画やアニメの二次創作やパロディが商業BL発展の大きな原動力であることはブログ記事「じゃないの?」に書きました。それを可能にしたのは間違いなく当時の著作権に対する大らかさと考えられます。しかし時代と共に著作権保護が加速しています。また現在はBL自体が一大ジャンル化し業界は巨大化しました。その商業BLサイドが今後それらにどう向き合うのか?かつて自らを発展させたものを阻む流れになりませんように、とイチROM専ながら願っています。

注)記事内容は全て私の個人的見解等です。正確性は担保できませんのであしからず。

 

 

 

 

 

 

 

すてい・ほーむ

吉原理恵子著「間の楔」は発表から30年以上を経ても、尚も読者を魅了する名作。

※年号にすると 昭和→平成→令和に至り、改めて感じる凄み。

昨年2023年にコロナ禍の自粛ムードがようやく終わりました。私の禍中は職場と自宅の往復もしくはステイ・ホームの日々でした。

県外移動が敬遠される中、私の気晴らしは地元の大型スーパー等へ行くことでした。しかし見慣れた景色では何だか物足りません。

ここでフト「間の楔」のCP、イアソンとリキの苦悩が浮かびました。リキのペット生活はタナグラ(エオス)で年から年中ステイ・ホーム(笑)です。ミダスでは職場(ブラックマーケット)と自宅(アパティア)の往復のみ。無論、イアソンはリキの鬱屈に気づいてはいます。しかし二人の関係は主とペット、あくまで捕らえし者と囚われし者です。ただイアソンはリキをエオスから出す際には相当な無理をしました。後にリキはカッツェにそれを指摘され、思いがけず動揺します。

OVA旧版ではその余韻を引き摺りながらアパティアでの濃厚なRシーンへと流れていきます。

(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)

このリキがエオスを出る経緯は単行本版では、あくまでイアソン個人の一存であるかのように書かれています。

"「同じ飼い殺しなら、エオスで窒息するよりはマーケットの檻の中で泳ぎたい。くいつきそうな目で、そう言うのだ。(中略)まあ、それくらいのわがままなら、聞いてやってもよかろうと思ってな」"

吉原理恵子著「間の楔」(光風社出版)P243 より抜粋

これに対し後に加筆修正された文庫本版では、エオスで起きたある大事件が発端です。これについて作者はあとがきで

”とにかく、リキがなぜエオスを出されてアパティアに移ることになったのか、そこらへんの経緯をきっちり書いておきたかったのが本音です。そのきっかけとなったのが、ドラマCD②と③で小説版にはなかったリキのペット時代の三年間をオリジナルでみっちり濃く(中略)やっちゃったからなんですが。”

吉原理恵子著「間の楔5」(Chara文庫・徳間書店)  232Pより抜粋

と内容盛り沢山なドラマCDの台本を手掛けたことを挙げています。

ただ私的には単行本版が良かったです。イアソンがリキに抱く愛情がストレート&ダイレクトに伝わるからです。明確な理由付けがされた文庫本版は、それが薄れたように感じました。作者が文庫本のあとがきで述べる通りに、リキがファニチャーの出自を知ることで生まれた彼らとの軋轢が大事件の引き金となる流れはむしろ自然なのですが。ただし大事件を丸く収めるイアソンの手腕と、皆を丸め込む弁舌は素直に拍手喝采です。大事件さえも”渡りに船”とばかりに自身の思惑に利用してしまいます。

ウマイウマイ ""ハ(^▽^*) パチパチ♪

こうして完全ステイ・ホーム(笑)から解放されたリキは、ミダスのアパティアで不要不急の外出(笑)は許されないものの僅かな自由(めいたもの)を手にします。しかし、かつてブラックマーケットの運び屋として、短期間ですが惑星間を行き来していたリキにはやはり物足りません。しかし「間の楔」本編では流石のイアソンもこれ以上はどうすることもできません。いつも同じ決まりきった場所にしかいられない二人。もしかすると二人が感じる閉塞感に読者も共感したからこそ・・・。

今回はここまでにしておきます。

 

<あとがき>

冒頭からして無理矢理感があります(笑)。しかも私が当初予定していた本筋は全く述べられていません。書き出しの部分が思いがけず膨らみ、上記内容となりました。その為にタイトルも変更して「すてい・ほーむ」となった次第です。なので次回こそ当初予定のタイトル通りの内容となります(多分)。

因みに今回の記事内容は「間の楔」単行本版&文庫本版の比較、当ブログ記事では「てぶくろはどこ」と同系統です。

secretham.hatenablog.com

ここでも書きながら感じたのが連載と書下ろしの違いです。

※「間の楔」単行本版は雑誌「小説June」に六回シリーズで連載されたものを書籍化したものです。

文字数やページ数、掲載回数等の制限がある連載と書下ろしでは自由度が全く違うと思われます。作者自身が文庫本版のあとがきでかなり自由に書いた(書けた)旨を語っています。余談ながら作者は「間の楔」の後に、同じく初期の傑作「影の館」シリーズを同じChara文庫(徳間書店)で加筆修正版を書いています。あとがきによると

”ひたすらガツガツ書いていたら、三百ページを超えてしましました。(中略)担当さん、曰く。「大丈夫です。『間の楔』で慣れてます」・・・・・・ですか。”

吉原理恵子著「影の館」(Chara文庫・徳間書店) より抜粋

これも商業BL黎明期にデビューした作者と、商業BL発展後には既にベテラン作家の作者(及び業界)の違いでしょうか。

注)全て私の個人的見解です。

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

さらにかこく

前記事はこちらから(*^-^*)

secretham.hatenablog.com

f:id:secretham:20240104200013j:image

狭い高速バスの車内でほぼ一睡も出来ずに夜明けを迎えました。夜行バスなので窓はカーテンでピッタリと覆われ、車内は一層の閉塞感が募ります。数時間おきのトイレ休憩は身体を伸ばせる貴重な時間です。小雨がぱらつきますが台風は通過済みです。時計を見るとAM6:00でした。本来の東京駅到着の時間です。当初予定の筑地場外市場で朝食&築地本願寺拝観は無くなりました。その代わりが狭い車内での朝食です(SAのコンビニで買ったパンと缶紅茶)。しかし何より辛いのが迂回ルートの為、東京駅到着がAM11:00であることです。閉鎖空間で過ごす時間が+5時間!!の延長です(泣)。

f:id:secretham:20240107135644j:image

長い苦行(笑)に耐えてバスはとうとう東京駅に到着しました。バスを降りて先ずは長時間お世話になった運転手&乗務員の方にお礼を言いました。次に腹ごしらえです(笑)。とにかく時間が勿体ないので、バス降車場からエスカレーターで上がって直ぐのお店に飛び込みました。結局このお店が旅行中の唯一の外食でした(他は全てコンビニ)。でも美味しかったです。

(^q^)(^q^)(^q^)f:id:secretham:20240107135706j:image

いよいよ埼玉方面へ出発!!と言いたいのですが、その前に帰りのバス乗り場を予め確認しておきます。値段だけでバスを決めたので往路復路でバス会社及び乗車場所が違う為です。土地勘は0(ゼロ)なので移動込みで約20分かかりました。

(+_+)

何とか無事に確認が終わり、ようやく目的地へ出発です。東京駅から中央線と武蔵野線を乗り継いで会場最寄りの東所沢駅を目指します。乗り過ごす訳にはいかないので電車内でも気は抜けません。それでも高速バス内よりは一息つけたように思います。しかし、またもや問題発生!!乗り換えた武蔵野線が前日の台風の影響で電車の遅延が甚だしく次の電車がいつ到着するか分からない状況でした。ここまで来てまさかの足止め!!

ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!

大体30分くらいは待ったと思います。その頃の私はもう電車は諦めてタクシーで会場まで行くか否か、考えていました。ただ低予算旅行の為タクシー代を考えると(汗)。取り敢えずタクシー乗り場で大まかな値段を確認しようと一旦改札を出ることに。駅員に声を掛けると”たった今連絡有り、電車は約10分で当駅到着”との答えが!!!色々な意味で土壇場で救われた感じです。

デンシャガキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

こうしてようやく「はじめてのBL展」会場最寄り駅、東所沢駅に辿り着きました。

f:id:secretham:20240105163827j:image

改札を出るとBL展の看板が出迎えてくれ、台風一過の青空が広がっていました。

しかし改札から向かって右か?左か?通りすがりの人に尋ねる時に感じた若干の恥ずかしさ(笑)。

(///∇///)イヤンBLスキダトバレタ?

会場まで徒歩15分くらいの道のり。後は迷うことなく目の前に「ピレネーの城」を思わせる?巨石が現れました。

f:id:secretham:20240105195859j:image

ここから先が「じゅねたんぼう①」から始まる一連の記事となります。

secretham.hatenablog.com

ここから先は後日談です。私が「はじめてのBL展」に滞在したのは数時間です。やはり東京への帰路も電車の遅延が気になり焦り気味で会場を出てしまいました。結局は取り越し苦労で大しくじりです。

( TДT)

その後は高速バス乗り場でひたすら待つだけです。合間にコンビニ(またもや)で買った夕食を食べたり、レンタルのモバイルバッテリーでスマホを充電しました。その他に東京駅の地下街でお土産を買ったりと慣れない場所をウロウロしている間に時間が経ち、帰りのバスに乗り込みました。もはや疲労は限界だったので流石に眠れるだろうと思いましたが、結局ほぼ眠れませんでした!!!往路と同じ4列シートのバスでしたが何故かこちらの方が狭く感じました。それから行きは席が通路側でしたが、帰りは窓側で(予約時に座席指定出来ず)トイレ休憩の際も隣の女性を乗り越える(笑)のに苦労しました。BL展への過酷な旅路の後は更に過酷な帰り道が待ち受けていました。

ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!Σ(T▽T;) ぐわわぁぁ~ん!

唯一の救いはバスが定刻通り早朝に地元のターミナル駅に到着したことです。その頃には私の身体は限界を超え、高速バスで負った(笑)全身の凝りや痛みを約一週間引きずりました。

f:id:secretham:20240107150701j:image

<あとがき>

様々な苦難を乗り越え「はじめてのBL展」を思う存分堪能しました・・・と締めたいのですが、今考えると甚だ不十分です。先ず悲惨な出来の写真の数々がそれを物語っています(泣)。何より折角の展示物(サテライト会場)を見逃しています。因みにBL展はチケットがあれば当日中は入退場自由でした。ミュージアム内もゆったりとしていてベンチ等の休憩場所がたくさんありました。もし色々な意味で余裕があれば、入退場を繰り返しながら写真を見直して撮り直したり、詳しくメモを取ったりブログ記事の下書きを書いたり出来たのではないか?と。

(lll-ω-)ズーン

それでも結論は

行って良かった、最高だった

(*´д`*)

に尽きます。

「はじめてのBL展」来場者の感想コーナーにて

 

 

 



 

 

 

 

 

あらしのなか

この記事の前日譚です(*^-^*)

secretham.hatenablog.com

気が付けば2024年が始まりました。「はじめてのBL展」関連記事は何とか2023年中に終えました。後は前日譚をダラダラ語ります(笑)。年明け早々に過ぎた年を振り返る内容ですがご容赦ください。そもそも前記事のあとがきに書いた通り、記事の殆どが思い出話なので。今年も私の昔話?に付き合って下さる方が一人でもおられると幸いです。

( `・∀・´)ノ ヨロシクー

ネットで偶然知った「はじめてのBL展」。 会場は埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアム。 私が住むイチ地方都市からは相当な遠方です。 しかし行きたい衝動を抑えられずに思い立ったが吉日! とばかりに下記の旅行プランを立てました。

2023年6月2日(金)

  • 通常通りフルタイム出勤
  • 帰宅後に大急ぎで夕食&風呂
  • 地元のターミナル駅に向かう
  • 深夜の東京行き高速バスに乗る

2023年6月3日(土)

  • 早朝に東京着
  • 築地場外市場で朝食&築地本願寺を観光
  • 「はじめてのBL展」(埼玉県所沢市)へ向かう
  • 十分な時間をかけてじっくり見物する
  • 東京へ戻り深夜の高速バスで地元へ帰る

2023年6月4日(日)

移動手段に高速バスを選んだのは資金&時間に余裕が無いためです。 それが後の苦難&後悔に繋がります。何と台風2号が正に東京行きのバスに乗る予定の6月2日(金)に日本列島を襲いました。

!Σ( ̄□ ̄;)

私は予定通り、通常出勤しながら内心は(予約したバスが運行するか? そもそも地元の最寄り駅から高速バス乗り場があるターミナル駅までの電車が動いているか? )不安だらけでした。 何度もスマホでこっそりと運行情報をチェックしていました。 勿論、高速バスの予約をキャンセルして旅行を延期する選択もありました。 しかし台風の進路予想を見ている間に無料キャンセルできる期間が過ぎていました。思い立ったが吉日どころか凶日になってしまいました。

( ̄▽ ̄;)ガーン

取り敢えず最寄り駅からターミナル駅までの電車は動いていました。それも何時までか分かりません。なので帰宅後はお風呂だけ済ませて直ぐに家を出ました。  こうして嵐の中の旅立ちとなりました。当初の予定より大分早くにターミナル駅に到着。 バスを待つ間に夕食を近くのコンビニで買い、高速バス乗り場のベンチで食べます。結局、この後もコンビニのパンやおにぎり、味の濃い惣菜類が旅行中の主食となります(泣)。深夜になると高速バス乗り場に次々とバスが入ってきます。予定通り運行するか運休するかは各バス会社次第です。また運行するにしても東京方面は台風の影響で通行止め。ここで取り敢えず行けるところまで直行して後は通行再開まで待つor迂回ルートを使う。どちらにしても早朝に東京着はこの時点で不可能。他のバス会社では乗車前に乗客に説明、乗るか否か確認していました(キャンセル無料)。しかし私が予約したバス会社は事前説明無しで乗車後に迂回ルートで向かうとアナウンスがありました。乗客に選択の余地無しです(笑)。ただ私的にはどんなルートでも乗るつもりでした。

取り敢えず乗り込んでしまえば一安心・・・の筈が、またもや問題発生!!座席付属のスマホ等充電用の電源がコンセントでした。私はうっかりType-CのUSBケーブルしか持ってきていなかったのです。この時は自宅でフル充電後だったので直ぐには問題ありません。しかし明日こそ本番、スマホはBL展での写真撮影に必要不可欠なものです。早くも不安を覚えドッと力が抜けました。この段階で精神的にも肉体的にもクタクタでした。もう何も考えずに眠ろう・・・にも、値段+トイレ&電源有りだけで決めた4列シートは狭さ半端なし!!もう座って1時間も経たないうちに居ても立っても居られない程の苦痛!特に首と腰のあたりがヤバさ半端なし!!これがこの旅における最大の失敗でした。結局ほぼ一睡もできずに朝を迎えることになります。

ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!

今回はここまでとします。長くなりそう(笑)なので続きは次回で。

f:id:secretham:20240104150115j:image

<あとがき>

こうして書き出してみると私のJune探訪はそもそもからしてしくじりの連続!何か書いててトホホです(泣)。でもそれら全てが今となっては懐かしい思い出です。高速バスの4列シートの狭さも(笑)。ただ私的に値段の安さは本当に助かりました。なので次回も機会があれば・・・うーん、やっぱり次回は別の手段で(笑)。でも高速バスもデラックスシート等、値段により様々なタイプがあるみたいです。それらを乗り比べてみるもの楽しいかもしれません。

(*^-^*)

最後に2024年は元日の日本は能登半島地震に見舞われ、翌日は羽田空港で大事故が起こりました。正に波乱の幕開けです。更に世界情勢も未だに混迷の度合いを深めています。誰もかれも文字通り、いつ自分の足元が揺らぐか分からない状況です。当たり前の日常の尊さを改めて感じました。

次記事はこちらから(*^-^*)

 

secretham.hatenablog.com

 

余談(あついおもい)

前記事はこちらから(*^-^*)

secretham.hatenablog.com

半世紀に渡るBLの歴史(年表は1970年からスタート)とBLを愛する人々の熱い思い。それを感じることができたこと、それこそが私が「はじめてのBL展」を訪れた最大の成果でした。

(*≧∀≦*)

ここからは、これまでの記事に納まらなかったBL展の展示について少し書いていきます。

BL書籍表紙の変遷

壁一面に並ぶBL小説&漫画の表紙の数々。中には私が持っている本(電子書籍)が幾つかありました。

(*^-^*)

私的な”絵柄やデザインの変遷”の印象は時代と共に個性的な力強い絵が増えた、です。これはBL雑誌の表紙の数々を眺めていた時も感じました。初期の創刊ラッシュ頃は少女漫画の延長のような可愛らしい絵柄が多く、だんだんと多様多彩化した印象です。

※あくまで個人的意見です。

 

「百と卍」(紗久楽さわ作)

2019年の「第22回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」優秀賞作。私は別の作品目当てで(それについてもいつか語りたいです)掲載誌「onBLUE」を読んでいた時期があり、「百と卍」も興味を持ち少し読んでいました。先ず江戸時代の文化や風俗の時代考証が半端ないです。登場人物達の台詞はちゃきちゃきの江戸ことば、べらんめいです。彼らの日常や衣食住を背景の小道具に至るまでこだわり抜かれたディテールで描かれます。だからこそ作品世界に没入し、”宵越しの金は持たない、火事と喧嘩は江戸の華”な江戸っ子気質や太平の世の緩やかさに潜む刹那さを肌で感じられます。次にBLを受容許容する日本の土壌、男色文化に触れることができます。ただ百(もも)の過去、即ち陰間の実態が詳細に描かれ、文化の闇の部分(人身売買や過酷な売春)も目の当たりにします。この「はじめてのBL展」でコーナーが設けられるのも納得です。

w(°0°)w オオースゲー

 

海外に広がるBL文化

世界各国のBL事情が書かれた世界地図が展示されています。CBによるとアメリカでは"70年代初めから、ドラマや映画の男性キャラクター同士をカップリングする「スラッシュ」と呼ばれる文化があった。"とあります。因みに「スラッシュ」について調べてみると、文字通り/(スラッシュ)でカップリングを表したことから付いた名称だそうです。日本では80年代のコミケで登場し、同人ブームから広がったカップリング表記をアメリカは約10年先駆けていた、これは私も驚きました。BL文化とは決して日本独自のものではないようです。"また日本ではBL文化とゲイ文化は分かれている印象が強いが、欧米では(中略)当事者が描くものという意識が強く”とあり、BLとLGBTQの関係性は日本とはずいぶん違います。ただ日本のBLも間違いなく影響力があり"アメリカに限らず南米やヨーロッパでも(中略)イベント名にYAOI(やおい)やYURI(百合:女性同士の愛)といった日本語が使われている"ともあります。

 

その他は会場の天井には”BL短歌”なるものがいくつも垂れ下がっており、これまた淫靡な言葉の数々にゾクゾクします。

(///△///)オオ

メイン会場以外のサテライト会場では展示された書籍などを実際に読む事ができたようです。また厳選された(笑)BL本の帯の展示もあったそうです。確かに私もBLを選ぶ際に帯の煽り文句(笑)を大きな判断基準にしています。
(^p^)(^p^)(^p^)
ただ私はこのサテライト会場には行っていません。何と見落としていたのです。後で存在を知り大ショックを受けました。
(TwTlll)ガーン
私は最後まで詰めが甘いようです。
|ι´Д`|っ < だめぽ
 
<あとがき>
これで一応、「はじめてのBL展」関連の記事としては完成・・・とします。後は巨大年表が残っていますが、これはあくまでBL史なので後で見返して、気になること気づいたことがあれば記事にするつもりです。これで一応2023年内に間に合った!ということで。
(¯_________¯)シラー
でもブログを1年(とりあえず)続けてみて感じたのですが、私が書く記事はリアルタイムではなく思い出話が大半でした。過去に見聞きして思ったこと感じたことを、ずっと後になって思い出しながら文章にする感じです。そもそも最初の記事「ねこずな!?」が正に過去の妄想(笑)を書いたものでした。それが何かに沼ってると、かえって何も書けない理由だと思います。ただ、思い出して書くのは記事のネタや気持ちに新鮮味がありません。挙句に当時の思い自体を忘れてしまったりして(これが大半)纏めるのが大変です。
(+_+)
でも思い出す事をキッカケに発展する思いや妄想(笑)はあるので、来年も頑張って何かを書いていきたいです。
 

あついおもい②

前記事はこちらから(*^-^*)

secretham.hatenablog.com

商業BLが一斉に花開いた90年代初頭。

ではBLこと"ボーイズラブ"の言葉はいつ生まれたか?CBボーイズラブ(BL)専門誌の創刊には”最初に「ボーイズラブ」という言葉を表紙でうたったBL誌は、「イマージュ」(1991年創刊、白夜書房)である。"とあります。この言葉は90年代末までに定着したそうです(それまでは「June」「やおい」「耽美」等)。遥か昔(笑)、私が中学生だった頃(「間の楔」初読み頃)、書店でBLは「耽美」の名でコーナーがありました。

雑誌「イマージュ」も展示されていました。確かに表紙上部に"BOY'S LOVE🖤COMIC"と小さく書かれていました。

CBは”商業BL誌は(中略)「やおい」文化を引き継いでおり、『JUNE』に掲載された作品が文学的・耽美的であったのに対し、明るくポップでハッピーエンドの作品が多いことが特徴とされる。”と締めくくられています。

展示は白ボードの外側にも続きます。

CB「メディアミックスの歴史」はTVアニメ化された「パタリロ!」(魔夜峰央作)やOVA版「風と木の詩」が例に挙げられています。私もパタリロ!」は子供の時に恐らく再放送を観ていました。そのBL描写の過激さにドキドキしていた記憶があります。それからOVA版「風と木の詩」でオーギュスト・ボウの声を担当したのは故塩沢兼人氏(「間の楔OVA旧版のイアソンの声)です。流石です。

(///ω///)ムフフ

映像化以外ではBL作品のイメージアルバムや1.Juneの時代でも紹介された「カセットJUNE」が後のドラマCDの先駆けとなったことが改めて述べられています。CBの下にカセット版「間の楔」が再び展示されていました。Juneを語るにもBLのメディアミックス化を語るにも決して外せない先駆的作品であったことが改めて伺えます。

BLの発展はPCとインターネットの普及が更なる追い風となります。CBネット時代のメディアミックス海外での展開によると、SNS(X(旧Twitter)やpixiv等)は作品発表や作家やファンが互いに交流する場になりました。BL情報を扱うポータルサイト「ちるちる」も登場しました。因みに私も「ちるちる」は会員登録はしていませんが(+_+)スミマセン、かつて自分が読んだBL作品を検索して他の方の感想やレビューを読むのが楽しみです。

(*^-^*)

またBLのグローバル化は日本のBLが世界に広がるだけでなく、海外のBLが日本に入る流れでもあります。例えばYouTube配信されていたタイのBLドラマがブームとなるキッカケは奇しくもコロナ禍が生んだ「ステイ・ホーム」だったとCBで述べられています。どんな逆境にも負けない、むしろ発展の糧にしてしまうのがBLかもしれません。

ρ(′▽`o)ノ゙ ファイトォ~♪

このように2000年代を迎え、BLは更に発展します。BL史年表に書かれる事柄も急速に増えています。特にメディアミックス化(映画やドラマ、アニメ化)される作品が急速に増えていったのが分かります(かつてBLはカセットやCDで音声ドラマを聴くのが主流でした)。しかも独りでこっそり楽しみたい人(笑)の為のガジェットもウォークマンからPC、スマホタブレット端末へと時代と共に大きくグレードアップしました。正に花開き、BLを愛する人達(クリエイターや出版社そして読者)の熱い思いに支えられて、これからも枝葉を広げ更に多くの花を咲かせていく、そんな未来を感じさせてくれる展示でした。

f:id:secretham:20231223152314j:image

来場者の感想が書かれたハート型の付箋の数々。この時点(2023.6/3)ではまだ数が少ないですが、コメントの花はやがて満開を迎えます。会場である角川武蔵野ミュージアムの公式X(旧Twitter)のポストに、私が書いたコメントが写りこんでいた時は感動しました。

(≧▽≦)

 

<あとがき>

何度も溜息交じりに呟いていますが、マジで私は写真の才能がないです。会場入り時はBL展の(撮影OKの箇所)全てを余すことなく写すぞ!!と意気込んでいました。あちこち縦横無尽にスマホカメラを向けたのですが、後で見返すと何とも悲惨すぎる出来・・・(泣)。もしかするとブログに書くのを渋っていた理由はこれかも・・・と云いたいのですが、大半は私の筆不精です。でも主催者サイドへの敬意があったのは事実です。尊い展示だからこそ特に会期中は悩みました。会期が終わり少し気が楽になったと思いきや、今度は故栗本薫氏への追憶沼などというワケワカラン沼にハマり今や年末です。これでは”書く書く詐欺(笑)”ですよね。それに今から書いてもBL展はとっくに終わり、ネタの新鮮さは皆無です。それでも何より自身の書きたい、今更ながらも思いを表現したい気持ちで続きを書き始めました。すると先日、思いもよらぬ嬉しいことがありました。”聖闘士星矢”のワードから繋がって、BL展関連の記事にいいね(はてなスター)を下さった方がいました。やはり誰か一人でも見てくれている、それを実感できるのは嬉しいことです。

(*´∀`*)エヘヘ

★実はBL展の展示はまだあります。それは余談の形で別記事にします。