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半世紀に渡るBLの歴史(年表は1970年からスタート)とBLを愛する人々の熱い思い。それを感じることができたこと、それこそが私が「はじめてのBL展」を訪れた最大の成果でした。
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ここからは、これまでの記事に納まらなかったBL展の展示について少し書いていきます。
BL書籍表紙の変遷
壁一面に並ぶBL小説&漫画の表紙の数々。中には私が持っている本(電子書籍)が幾つかありました。
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私的な”絵柄やデザインの変遷”の印象は時代と共に個性的な力強い絵が増えた、です。これはBL雑誌の表紙の数々を眺めていた時も感じました。初期の創刊ラッシュ頃は少女漫画の延長のような可愛らしい絵柄が多く、だんだんと多様多彩化した印象です。
※あくまで個人的意見です。
「百と卍」(紗久楽さわ作)
2019年の「第22回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」優秀賞作。私は別の作品目当てで(それについてもいつか語りたいです)掲載誌「onBLUE」を読んでいた時期があり、「百と卍」も興味を持ち少し読んでいました。先ず江戸時代の文化や風俗の時代考証が半端ないです。登場人物達の台詞はちゃきちゃきの江戸ことば、べらんめいです。彼らの日常や衣食住を背景の小道具に至るまでこだわり抜かれたディテールで描かれます。だからこそ作品世界に没入し、”宵越しの金は持たない、火事と喧嘩は江戸の華”な江戸っ子気質や太平の世の緩やかさに潜む刹那さを肌で感じられます。次にBLを受容許容する日本の土壌、男色文化に触れることができます。ただ百(もも)の過去、即ち陰間の実態が詳細に描かれ、文化の闇の部分(人身売買や過酷な売春)も目の当たりにします。この「はじめてのBL展」でコーナーが設けられるのも納得です。
w(°0°)w オオースゲー
海外に広がるBL文化
世界各国のBL事情が書かれた世界地図が展示されています。CBによるとアメリカでは"70年代初めから、ドラマや映画の男性キャラクター同士をカップリングする「スラッシュ」と呼ばれる文化があった。"とあります。因みに「スラッシュ」について調べてみると、文字通り/(スラッシュ)でカップリングを表したことから付いた名称だそうです。日本では80年代のコミケで登場し、同人ブームから広がったカップリング表記をアメリカは約10年先駆けていた、これは私も驚きました。BL文化とは決して日本独自のものではないようです。"また日本ではBL文化とゲイ文化は分かれている印象が強いが、欧米では(中略)当事者が描くものという意識が強く”とあり、BLとLGBTQの関係性は日本とはずいぶん違います。ただ日本のBLも間違いなく影響力があり"アメリカに限らず南米やヨーロッパでも(中略)イベント名にYAOI(やおい)やYURI(百合:女性同士の愛)といった日本語が使われている"ともあります。
その他は会場の天井には”BL短歌”なるものがいくつも垂れ下がっており、これまた淫靡な言葉の数々にゾクゾクします。
(///△///)オオ