しーくれっとハムのひとりごと

ROM専が時折もらす独り言です。

あついおもい②

前記事はこちらから(*^-^*)

secretham.hatenablog.com

商業BLが一斉に花開いた90年代初頭。

ではBLこと"ボーイズラブ"の言葉はいつ生まれたか?CBボーイズラブ(BL)専門誌の創刊には”最初に「ボーイズラブ」という言葉を表紙でうたったBL誌は、「イマージュ」(1991年創刊、白夜書房)である。"とあります。この言葉は90年代末までに定着したそうです(それまでは「June」「やおい」「耽美」等)。遥か昔(笑)、私が中学生だった頃(「間の楔」初読み頃)、書店でBLは「耽美」の名でコーナーがありました。

雑誌「イマージュ」も展示されていました。確かに表紙上部に"BOY'S LOVE🖤COMIC"と小さく書かれていました。

CBは”商業BL誌は(中略)「やおい」文化を引き継いでおり、『JUNE』に掲載された作品が文学的・耽美的であったのに対し、明るくポップでハッピーエンドの作品が多いことが特徴とされる。”と締めくくられています。

展示は白ボードの外側にも続きます。

CB「メディアミックスの歴史」はTVアニメ化された「パタリロ!」(魔夜峰央作)やOVA版「風と木の詩」が例に挙げられています。私もパタリロ!」は子供の時に恐らく再放送を観ていました。そのBL描写の過激さにドキドキしていた記憶があります。それからOVA版「風と木の詩」でオーギュスト・ボウの声を担当したのは故塩沢兼人氏(「間の楔OVA旧版のイアソンの声)です。流石です。

(///ω///)ムフフ

映像化以外ではBL作品のイメージアルバムや1.Juneの時代でも紹介された「カセットJUNE」が後のドラマCDの先駆けとなったことが改めて述べられています。CBの下にカセット版「間の楔」が再び展示されていました。Juneを語るにもBLのメディアミックス化を語るにも決して外せない先駆的作品であったことが改めて伺えます。

BLの発展はPCとインターネットの普及が更なる追い風となります。CBネット時代のメディアミックス海外での展開によると、SNS(X(旧Twitter)やpixiv等)は作品発表や作家やファンが互いに交流する場になりました。BL情報を扱うポータルサイト「ちるちる」も登場しました。因みに私も「ちるちる」は会員登録はしていませんが(+_+)スミマセン、かつて自分が読んだBL作品を検索して他の方の感想やレビューを読むのが楽しみです。

(*^-^*)

またBLのグローバル化は日本のBLが世界に広がるだけでなく、海外のBLが日本に入る流れでもあります。例えばYouTube配信されていたタイのBLドラマがブームとなるキッカケは奇しくもコロナ禍が生んだ「ステイ・ホーム」だったとCBで述べられています。どんな逆境にも負けない、むしろ発展の糧にしてしまうのがBLかもしれません。

ρ(′▽`o)ノ゙ ファイトォ~♪

このように2000年代を迎え、BLは更に発展します。BL史年表に書かれる事柄も急速に増えています。特にメディアミックス化(映画やドラマ、アニメ化)される作品が急速に増えていったのが分かります(かつてBLはカセットやCDで音声ドラマを聴くのが主流でした)。しかも独りでこっそり楽しみたい人(笑)の為のガジェットもウォークマンからPC、スマホタブレット端末へと時代と共に大きくグレードアップしました。正に花開き、BLを愛する人達(クリエイターや出版社そして読者)の熱い思いに支えられて、これからも枝葉を広げ更に多くの花を咲かせていく、そんな未来を感じさせてくれる展示でした。

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来場者の感想が書かれたハート型の付箋の数々。この時点(2023.6/3)ではまだ数が少ないですが、コメントの花はやがて満開を迎えます。会場である角川武蔵野ミュージアムの公式X(旧Twitter)のポストに、私が書いたコメントが写りこんでいた時は感動しました。

(≧▽≦)

 

<あとがき>

何度も溜息交じりに呟いていますが、マジで私は写真の才能がないです。会場入り時はBL展の(撮影OKの箇所)全てを余すことなく写すぞ!!と意気込んでいました。あちこち縦横無尽にスマホカメラを向けたのですが、後で見返すと何とも悲惨すぎる出来・・・(泣)。もしかするとブログに書くのを渋っていた理由はこれかも・・・と云いたいのですが、大半は私の筆不精です。でも主催者サイドへの敬意があったのは事実です。尊い展示だからこそ特に会期中は悩みました。会期が終わり少し気が楽になったと思いきや、今度は故栗本薫氏への追憶沼などというワケワカラン沼にハマり今や年末です。これでは”書く書く詐欺(笑)”ですよね。それに今から書いてもBL展はとっくに終わり、ネタの新鮮さは皆無です。それでも何より自身の書きたい、今更ながらも思いを表現したい気持ちで続きを書き始めました。すると先日、思いもよらぬ嬉しいことがありました。”聖闘士星矢”のワードから繋がって、BL展関連の記事にいいね(はてなスター)を下さった方がいました。やはり誰か一人でも見てくれている、それを実感できるのは嬉しいことです。

(*´∀`*)エヘヘ

★実はBL展の展示はまだあります。それは余談の形で別記事にします。