しーくれっとハムのひとりごと

ROM専が時折もらす独り言です。

あついおもい①

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コミケ発の「やおい同人」ブームから、いよいよ商業BLがメジャー化していきます。BLの現在そして未来は・・・。

3.花ひらくBL文化

このブースは四方を白ボードで囲われています。中に入ってみると

先ずは故あさぎり夕氏のコーナーです。原画や著作が展示されています。私は雑誌「なかよし」連載の「コンなパニック」の最終回近くを読んだだけです。

※私はアニメ版「美少女戦士セーラームーン」を観て原作に興味を持ちました。それが雑誌「なかよし」を手に取るキッカケでした。

でも絵がとてもキレイで、男性もすごくイケメンだったのは覚えています。なので何年か後に書店であさぎり夕氏のBL小説や漫画を見かけた時はびっくりしました。

( ゜o゜!)エェッ

でもWikipediaを見ると、この方は本来はBL志望だったようです。

その、あさぎり夕氏のコーナーの横にBLと他ジャンルを描き分ける作家の作品が幾つも並べて展示してありました。CBには"BLジャンルでデビューしたのちにBL以外の雑誌でも活躍する作家が、2000年代ごろから増加します。"と書かれていました。例えば水城せとな氏だと「失恋ショコラティエ」(一般)の横に「同棲愛」(BL)です。

次は90年代初頭のBL雑誌創刊ラッシュに創刊した雑誌の数々。それらがずらりと並ぶ様は圧巻です。

※実際に手に取れますがRシーンのページは閉じられています(笑)。

ついに時代はBLを一大ジャンルとして一般に認知させる流れとなります。

キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━!!!!!!

CBMAGAGIN BE×BOY創刊 編集者インタビューから、雑誌創刊時の喜びがありありと伝わってきます(笑)。

編集者、牧歳子氏(現姓:太田 現株式会社リブレ代表取締役社長)は当時"(中略)神に感謝したくなって、実際に窓を開けて月に「神様ありがとう!!」って祈ったんです。でも夜中に大声を出してたので、遠くで発情期の猫まで鳴き始めて、近所の方に「うるさい!」と怒られました(笑)。"そうです。

もはや祈りではなく雄叫びですね。wwwww

ただ、この雑誌が辿った道も決して平坦ではなかったようです。

CB『MAGAZINE BE ×BOY』(1993年創刊、青磁ビブロス2006年~現在、リブレ発行)によると"雑誌もコミックスも「どこが天井なんだろう」と思うくらい伸び続けたという。1993年から起こるBL雑誌創刊ラッシュは『MAGAZINE BE ×BOY』の成功によるところも大きい"とあります。しかし2006年に出版社のビブロスが倒産。

( ̄Д ̄;) ガーン

しかし編集者達は雑誌存続に奔走します。それを支えたのは”読者の熱い思いでした。新会社(アニメイトグループが出資、現株式会社リブレ)を設立し”休刊1か月のみで雑誌の刊行を継続。現代にいたるまで人気No.1のBL誌として業界を牽引し続けている。"

この激アツな展開は往年の某国営放送番組のOP&EDソング(星は空だけに非ず&車の明かり的な感じ)が流れそうです。かつての「June」復活劇に通じます。やはりBLはクリエイターや出版サイドは勿論ですが、何より読者達の情熱(熱量半端なし)が支えているジャンルなのだと改めて感じました。

 

〈あとがき〉

このブースは一見すると明るく健康的です。BLがメジャー化していく時代の流れを象徴しているかのようです。でも四方を囲う白ボードに描かれているのは江戸川乱歩の「孤島の鬼」の抜粋。妖しさ満点です。

やはりBLとは仄暗さや淫靡さ、かつてのJune的なものとは切っても切れないものであるように感じました。

(///△///)オオッ・・・

今回はここまでにします。

年内に終わるかは現時点では未定です。

"(-""-)"

 

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